在宅SE活用インタビュー
“繁忙期のリソース不足を
在宅エンジニアで迅速に補う”
アイトランス株式会社
主な事業内容:
Webサイトの制作・運用。大手企業のECサイトやコーポレートサイト、LPの作成など。
https://itra.jp/
アイトランス株式会社
代表取締役 石井栄徳 様
在宅エンジニアを活用し始めたきっかけは何でしょうか?
コロナ以降、徐々に案件が増え、かなりのボリュームで制作作業が発生するようになりました。大手クライアントのLPを、多いときでは毎月10ページほど作らなければならず、さらに運用もお願いしたいということだったので、このままでは他のお客様の仕事に影響が出かねない状態になっていました。
どう考えても社内リソースだけでは対処しきれないという状況で、すぐに人手が必要でしたが、普通に採用していたら間に合わない。そんなときに、コネクティルさんからタイミング良くご連絡をいただきました。藁をも掴む思いで、すぐに提案してもらいました。
そのときに初めて入ってもらったのが、今も一緒にお仕事していただいている在宅エンジニアさんです。
“在宅エンジニアの個性やスキルを最大限に生かす”
在宅エンジニアの仕事内容と、印象的なエピソードがあれば教えてください。
現在宅エンジニアさんには、サイトの制作を主にお任せしていて、仕事内容はHTML、CSS、JavaScriptのコーディングが大半です。ある在宅エンジニアさんには、ほぼフルタイムで仕事に入ってもらい、お客様との定例ミーティングにも参加していただいています。
一人目の在宅エンジニアさんは、とにかく爆速な(仕事が速い)のが印象的でした。「よくこの速さで書けるな…」と思うほど手が早いです。「これなら3日位かかるかな」と思っていると、1.5日〜2日で上げてきてくれたり。もちろん、どうしても細かいところで調整が必要になるときもありますが、それでも毎月新規ページを量産していくLP制作の仕事だと、一定のクオリティを担保しつつ、可能な限り早く作ってくれた方がありがたいというのがあります。
今まで社内では、細かいところまでしっかり作り込んでいましたが、この在宅エンジニアさんは割り切って作ってくれるので、今の仕事にフィットしていると思います。これで仕事が回るなら、良しです。 また、これは経験者ならではですが、最低限必要なレギュレーションを伝えておけば、1から10まで言わなくても仕事をしっかりしてくれるのは助かります。
二人目の在宅エンジニアさんは、いろんな面でバランス型です。スキルも、コーディングも、丁寧。コミュニケーションを取るのも上手で、いつも笑っています。笑い過ぎて何を言っているのかわからないときもありますが(笑)。人当たりがすごく良い方です。
三人目の在宅エンジニアさんは、業務時間が夜なんです。
だから時間の都合上、他の在宅エンジニアさんたちと比較するとどうしてもコミニュケーション量が少なくなってしまうのですが、ロジック部分の実装を一番安心して任せられる人だなぁという印象です。現在の在宅エンジニアさんはこの3名ですが、三者三様、それぞれ良いところがありますね。
これまで在宅エンジニアを活用してよかったことはありますか?メリットを感じていますか?
本人たちが空いた時間にできるというのが良いのではないでしょうか。一人目の在宅エンジニアさんはご家族の介護があるので在宅で仕事をされていますし、三人目の在宅エンジニアさんは本業が終わった後に働いています。おそらく、なかなか出社して仕事というのは難しい人たちです。つまり、ある意味、普通に正社員で募集したら出会えない優秀な人材と出会えるのが、メリットですね。
あとは、仕事の負荷が高いときに、集中的にお願いできるのは助かります。案件がピークのときは社内のメンバーだけでは絶対に間に合わないので、そこにリソースを入れられるのはありがたいです。もともとはそこをどうにかしたくてお願いしたので、この点は解消できました。
近くにいない相手に仕事を任せることに抵抗はなかったですか?
ないですね。以前から週に1回しか来なかった社員もいますし、私を含め、みんな自由に働いていますので。外部のデザイナーさんも、 リモートの人がほとんどです。この業種はリモートに向いていると思うので、あまりそこが精神的な障壁になるということはありませんでした。
そしてコロナでより一層、リモート化が進みました。コロナ前は対面の打ち合わせが大半でしたが、コロナ後はそれもなくなっていったので、どんどんそこ(リモート)に対する懸念はなくなり、今では当たり前になりました。
セキュリティ面は気にされましたか?何か対処をされましたか?
もともと制作の仕事で、個人情報を扱うことはありませんので、その点は特に問題はありませんが、お客様のサーバーにアップするときは、VPN接続しなければできないようにしてあります。
さらに、最初の在宅エンジニアさんが入るときに、NDAを結びたいとコネクティルさんにお話しさせていただいて、個々人と結ばせていただいています。
在宅エンジニアさんかどうかによらず、最終的には信頼して仕事をお任せするしかないのではと考えています。
“積極的なコミュニケーションで仕事を円滑に”
離れて仕事をしているわけですが、コミュニケーションはどのように工夫をしていますか?
毎日夕方にミーティングをするのですが、そのときに業務の話ばかり聞くと、どうしても義務的になってお仕事感が出てしまうので、なるべく軽い世間話や雑談を入れるようにしています。雑談って、しようと思わないとしないですよね。在宅エンジニアの人たちからは雑談をふりにくいと思うので、なるべく私の方からするようにしています。
だから要件を伝えるだけなら5分で終わるミーティングも、私が入ると30分ぐらいかかっちゃうこともあるんです(笑)。コミュニケーションのハードルはこちらから下げていかないと、なかなか話しやすい雰囲気は作りにくいかなと思います。
業務内容の確認や実績管理はどのように工夫をしていますか?
基本的には全員がリモートなので、 オンラインツールをフル活用しています。課題管理はBacklog、チャットツールはSlack、ソースコード管理はGit、ファイル共有はSharePointを使っています。さらに毎日夕方のミーティングで、進捗管理や、今日明日のスケジュール、わからないことや、つまずいたところをやりとりしています。必要な場合には画面共有も交えながら、その日の業務を確認していますね。
在宅エンジニアへの依頼の仕方で、工夫などされていれば教えて下さい。
「あれお願いね」といった感じで仕事を投げてしまうと、在宅エンジニアさんに限らず、どうしても責任範囲が不明瞭になり、「こんなはずじゃなかったのに」「いや、聞いてないです」と、言った、言わない、になってしまうので、課題管理ツールのBacklogで、タスクをなるべく細かく登録し、誰が担当するのか明文化しています。
例えばLP制作の場合、大局的には「LP制作」という課題になりますが、弊社の場合はそれを10タスク程度まで細分化します。まずは社内の人間がタスク(コーディング→プレビュー反映→フィードバック対応→ステージング反映→本番反映などといった作業)を洗い出してチケットを入れ、担当を割り振ります。
当然管理コストは増えますが、これをやらずに事故になってしまう方が怖いです。タスクをしっかり固めないと、仕事を受ける方もわかりづらい。例えば、プレビュー反映まで頼まれたのか、それともその先まで上げなければいけないのか。そうならないために、誰がどこまでやったらこのチケットは終わりというのが、はっきりとわかるようにしてあります。
齟齬が起こりにくいように気を配っていても、在宅エンジニアさんと認識のズレが生じることはまれにありますが、そこはこちらの指示の仕方が悪いということで、次に生かせるように少しずつ改善をしています。
在宅エンジニアの課題はありますか?
社員の場合は「こういうふうに成長していってほしい」というイメージがあるのですが、在宅エンジニアさんの場合は会社として身につけてほしいスキルと、各人がつけたいスキルの方向性が、必ずしも合っているとは限りません。合っていれば「これをやってみる?」と仕事をお願いしたり、教えたりもしやすいのですが、強制できる関係ではないのでそこがもどかしく悩ましいです。
特にフロントエンドの開発は数年で開発手法や開発環境が大きく変わってしまうため、本人が意識してキャッチアップしていかない限り、時代に遅れてしまいます。そこを自主的にアップデートしていってほしいなというのはありますね。
在宅エンジニアの活用について今後の展望をお聞かせください。
今までフロントエンドのエンジニアさんばかりを探していたのですが、バックエンドでも良い人がいたら、お願いしようかなと検討しています。
直近の課題としては、あるクライアントの本番環境への反映作業が非常に煩雑でヒューマンエラーが起こりやすいため、新たに社内ツールを作って自動化したいと考えています。またGitへのpushをトリガーにプレビュー環境へ自動反映している社内ツールも古くなっているため、リプレースを考えています。
このような社内ツール作成は優先順位が上がりにくいのですが、リプレースできたらいろいろな問題が解消されるので、新しい在宅エンジニアさんと相談しながら一緒に仕事環境を良くしたいです。
また、在宅エンジニアさんと一年近く一緒に仕事をしているにも関わらず、数回しかお会いしたことがないんです。まだ現メンバーで飲み会をしていないので、コロナが一段落したらみんなで飲みに行きたいですね。
〜 アイトランス株式会社で働く在宅エンジニア 〜
在宅エンジニアさんにもインタビューしました!
34歳 東京都在住 青木さん
営業事務、クラウドプラットフォーム開発補助を経験後、フロントエンドエンジニアとしてweb系開発を担当し始めて5年になる。
38歳 東京都在住 佐藤さん
Web制作会社、フリーランスを経て、現在は在宅エンジニア。
仕事は主にWebページのコーディングを担当。
38歳 福岡県在住 隅田さん
福岡のソフトウェア開発会社でPGとして活動を始め、今年で15年目。 Windowsシステム:VB6・VB.net、Web系:php・ruby、フロント:Vue・React・angularjs、各種フレームワーク:RubyOnRails・laravelPHP・cakePHP・fuelPHPといった経験を持つ。現在は、Nuxt.js・Electronを使用したWindowsアプリのプロジェクトに参加。
以前働いていた頃と比べ、現在の仕事環境で良くなったことはなんですか?
青木さん:時間の使い方が格段に有効になったと思います。通勤時間がなくなったことに加え、家庭の事情など発生した際に勤務時間を調整していただけるため、心に余裕が生まれました。手の空く夜間や休日に業務を再開でき、フレキシブルに働けるため助かっています。
隅田さん:私も以前はNECやFujitsu、NTTなど大手の現場に常駐で開発を行うことが多かったのですが、ここ最近はずっと在宅となっており、快適に作業ができています。
佐藤さん:一人で完結してしまうフリーランスと違い、複数人で作業分担するので気が引き締まるというのもあります。かと言って息苦しさがあるわけではなく、とても風通しの良い環境でお仕事させていただいています。Git環境で作業分担ですが、少しでも不明点があればチャットツールですぐ教えていただけますので、不安なく仕事を進めることができています。また制作・業務ソフト、業務用スマホ、サブディスプレイなども用意してもらえて、助かっています。
テレワークで円滑に仕事をするために、心がけていることはありますか?
青木さん:業務で技術面などの質問があるときは、齟齬が起きないようになるべくオンライン通話でコミュニケーションの時間を頂いています。なるべくアイトランス様の負担にならないよう、資料や概要などは先に目を通し、確認項目をまとめて短時間で済ますようにしています。
佐藤さん:コミュニケーションは大切ですよね。私も少しでも判断に悩むことがあればすぐに連絡するようにしていますね。その際、質問を受ける人が「私が何をどうしたいか」ということをすぐ理解できるよう、簡潔にまとめることを心がけています。
隅田さん:私の場合は、テレワークのときは意識して仕事モードスイッチのオン・オフを切り替えるように心がけています。
アイトランス様の業務に参画して良かったことは何ですか?
青木さん:毎日オンラインミーティングの時間を取ってくださるため、相談や質問などしやすい環境で、作業に詰まったときなども迅速にご対応してくださいます。メンバーがそれぞれ別案件に入っていても、孤立することがないため、テレワークでも不都合を感じません。
案件で得た知見を共有したり、使用している技術についても過去の経緯や今後の傾向などのお話をしてくださるので、テレワークでも自分の成長が十分にできる企業様だなと感じています。
隅田さん:そうですね。私もこれまでHTMLやCSSは、最低限の知識しかありませんでしたが、アイトランス様での作業はWebデザイナー寄りのお仕事が多いので、とても勉強になっています。
佐藤さん:あと、社長と社員さんのお人柄もすばらしいことがよかったです!作業終わりにMTGがあるのですが、毎回笑いがあるので楽しみです(笑)。とてもお仕事しやすい雰囲気と環境で、自分に合っていると思います。
これからどんなことにチャレンジしたいですか?
青木さん:もうすぐで参画して1年になり、メイン案件にも慣れてきた頃なので、今の担当範囲を安心して任せて頂けるよう成長したいです。また、ゆくゆくは定番化されるであろう技術について理解を深め、自分のカバーできるフェーズを広げていきたいと思っています。
佐藤さん:私はWebデザイン、コーディング、プログラミングを経験してきましたが、どれも奥が深いです。まだまだ新しい技術は出てきますし、広く深くですね(笑)。「新しいことを楽しむ」を第一に、無理なくチャレンジしていこうと思います。
隅田さん:もし未経験の言語や技術にチャレンジするチャンスがあれば、積極的に挑戦したいです。経験を積めば、今後のお仕事の幅も広がります。
石井様、青木さん、佐藤さん、隅田さん 取材のご協力ありがとうございました。
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