【株式会社MIC様】モチベーションもスキルも高い若手エンジニアの参画で社内が活性化 -在宅SE活用事例-

在宅SE活用インタビュー

モチベーションもスキルも高い

若手エンジニアの参画で社内が活性化

株式会社MIC

主な事業内容:
創業36年。中古車オークション業界で長年システム構築してきたノウハウを活かし、リユース品流通業界向けのシステムの提案と構築を行う。業界特有の業務フローや商習慣に精通し、顧客のニーズに合わせた最適なシステムソリューションを提供している。
https://www.inter-mic.co.jp/

株式会社MIC 取締役副社長 浜野 陽介 様

株式会社MIC様ロゴ

株式会社MIC

取締役副社長 浜野 陽介 様

まず、御社の事業内容について教えてください。

 弊社は創業から36年にわたり、システム開発を中心に事業を展開してまいりました。現在では、リユース品の流通に特化したシステムの提案・構築・保守業務にも取り組んでいます。

 もともと中古車オークション会場向けのシステムを構築していたことから、自然と二次流通業界のお客様との接点が増えていきました。二次流通は一次流通とは商習慣が大きく異なるため、特性を正しく理解していなければ、適切なシステムを構築することはできません。一次流通の場合は、仕入れ先から新品の商品を購入して販売するという一方向の流れが基本となりますが、二次流通では、例えばお客様から直接商品を買い取って業者に販売するなど、仕入れにも販売にも様々な流通チャンネルが存在します。
 弊社には中古車オークション業界で蓄積してきたノウハウがあったからこそ、商習慣の違いにも対応することができ、リユース品を取り扱う事業者に向けたシステムを提案するようになりました。

 創業以来、「お客様が本来の業務に集中できるよう、システムは弊社にお任せいただき、安心して業務が行える環境を提供する」という考えを企業理念として掲げ、事業に取り組んでおります。

“業務に深く寄り添う現場主義の開発スタイル”

御社で開発しているシステムの強みは何ですか?

 弊社には、インターネットがまだ普及していなかった時代からシステムを構築してきた実績があります。 当時から現場主義を貫いており、お客様の業務を深く理解して、業務に本当に適したシステムを構築することを心がけてきました。
 今ではシステムを簡単に構築する開発会社も増えていますが、業務の表面的なことだけを理解して構築したのでは、本来の目的にそぐわないシステムが完成してしまうことがあります。弊社では、単に構築するのではなく、お客様の業界ではどういうことが求められているのか、それはなぜ求められているのか、といった根本まで理解した上でシステムを構築しているというところが強みだと考えています。

 お客様がシステムに求めることはシンプルで、「便利になること」、そして「できれば手軽な価格で実現できること」だと思います。しかし、「便利なシステムにしてください」という要望は意外と難しく、「どうしたら便利ですか」と伺っても、お客様も正確に答えられるわけではありません。
 お客様は自社の業務に関してはプロフェッショナルであっても、システムに詳しいわけではないので当然のことですが、それでも「他社のシステムはこうでした」とお話いただくなど、より良いシステムにするために一緒に考えようとしてくださいます。一方でシステム開発のプロフェッショナルである私たちも、お客様の業務に関しては専門外ですので、少しでも業務を理解しようという姿勢を大切にしています。
 こうしてお互いがそれぞれ得意とする領域に歩み寄って、話し合いながら擦り合わせていけば、良いシステムが生まれるはずだと信じております。

コネクティルに興味を持ってくださったきっかけは何かありますか?

 10年ほど前にコネクティルさんの説明会に参加したことがありました。当時はまだコロナ禍の前で、リモートワークという考え方が一般的ではなかった時代です。しかし私は以前から、エンジニアはプログラムを書くにしても基本的には個人作業なので、必ずしも出社しなくてはできない仕事ではないと思っていました。

 また、私の妻も子供が幼稚園に通っていた時には送り迎えや急な呼び出しなどがあり、フルタイムで出社して働くのは難しい状況でした。同じように、子供が家にいない2,3時間だけでもプログラムが書けるという女性エンジニアの方はたくさんいらっしゃるに違いないと感じていました。

 弊社としても、フルタイムで働く方を1名雇うよりも、1日2,3時間でしたら稼働できる複数名の方に依頼した方が効率的なのではないかと考えるようになりました。ちょうど同じ頃にコネクティルさんが柔軟な働き方を支援していると知り、興味を持って説明会に参加したことをきっかけに、在宅エンジニアの活用を前向きに検討し始めました。

“前向きな姿勢を活かせる環境”

在宅で対応しているスタッフのスキルや人物像について教えてください。

 現在はお二人の在宅エンジニアの方に参画していただいています。

 Javaを使用するプロジェクトを担当していただいている成瀬さん(仮名)は、作業指示を出している社員曰く、スキルが非常に高いそうです。その社員はプログラムに対してこだわりを持っているエンジニアで、社内でも他のエンジニアではレベルが及ばないことが多いので心配していたのですが、成瀬さん(仮名)とは問題なく一緒に仕事ができているようですので、やはりスキルの高さが伺えます。
 あまり多くを語らない方ではありますが、淡々と作業をこなしてくださっています。

 もう一人の村上さんはReactがもともと得意だと伺っていましたので、Reactに特化した作業を依頼しています。とても前向きな方で、若いにも関わらず、良い意味で若さを感じさせず、しっかりされていて能力も高いです。

 私自身、経営活動をしながら未だにエンジニアとしての業務も行っているため、例えばAIを使用したいと思えば、即断して実行しています。村上さんともAIのツールを使うべきだという話をしたら、すぐに登録して使っていただいていますので、スピード感のある環境でご本人も稼働しやすいと感じているのではないでしょうか。

 もしアサイン先の企業がレガシーな環境でしたら、スキルを高めたいという意欲のある方には向いていないと思います。弊社は新しいやり方を追い求めており、AIや最新のツールも使いこなしていきたいと思っていますので、村上さんが前向きに取り組めている要因になっているかもしれません。おかげさまでとても順調に業務が進み、大変助かっております。

リモートワークならではのメリット・デメリットはありますか?

 弊社は在宅エンジニアの方をアサインしていただく前から、すでにリモートワーク体制に移行しておりました。
 コロナ禍以前は、口頭で業務の指示や確認を行っていたため、内容が記録として残らないことが常でした。しかし、リモートワーク体制では、業務上のやり取りはすべてチャットツール上で行われるようになり、自然と記録が残るようになりました。会議もホワイトボードに書くことがなくなったため、画面共有する必要が生まれ、様々なツールを活用せざるを得ない状況になりました。
 こうして拠点を選ばずに仕事ができる体制が自然と整ったことで、成瀬さん(仮名)や村上さんにもスムーズに業務に入っていただけたのではないかと思います。

 一方で、リモートワーク体制に移行してから、社内では深刻なコミュニケーション不足に陥り、社員のエンゲージメントが著しく落ち込んでしまったというデメリットもありました。最近はランチミーティング制度を設けて、在宅で仕事をしている社員でも2人以上でZoomなどを繋ぎ、話しながら食事ができるようにして、コミュニケーション不足の解消に努めています。
 リモートワークには必ずしも良い面だけでなく、良し悪しがあるということを実感いたしました。

“優秀な若手エンジニアの活躍が良い刺激に”

在宅エンジニアを受け入れたことで、具体的にどのような効果がありましたか?

 今回、在宅エンジニアを受け入れたことをきっかけに、新しい試みを行うことができました。
 弊社ではもともと、フロントエンドもバックエンドも同じ担当者が作業していました。しかし今回は新たな取り組みとして、フロントエンドとバックエンドで担当者を分け、成瀬さん(仮名)にはバックエンド、村上さんにはフロントエンドをそれぞれ担当していただきました。長年試してみたいと思っていてもなかなか実現できなかったことでしたが、実践してみた結果、今は非常に上手く機能しています。

 担当を分けたことによる効果としては、フロントエンドでは同じ者が担当することで画面等の統一感が出るという点があります。さらに、自分が気をつけなくてはいけない範囲が限られるということも利点でした。どちらも担当すると自分の責任範囲が増えますし、一箇所だけバグがあったとしても担当した方のせいのようになってしまう可能性があります。そういった心理面にも配慮し、責任範囲を狭めて、限られた範囲でフルコミットしていただく方が良いと感じています。
 それぞれの得意領域でスキルを発揮していただけていますので、取り組みとしては成功だったと思います。

 他にも良い影響がありました。
 特に、成瀬さん(仮名)と村上さんのような、能力が高くて自己研鑽も怠らない20代のエンジニアと働くようになったことで、30代以上の社員にとって良い刺激となったことは間違いありません。
 すでに能力の高い20代の活躍を見ることで、「自分も負けていられない」という意識が生まれ、社内の活性化にもつながっています。このような点からも、コネクティルさんが抱えている優秀な人材を活用することは、弊社にとって大きな意味があると考えています。

在宅エンジニアを活用して、開発速度は変わりましたか?

 お二人に参画していただいてから一年足らずの間でも、「どのような取り組みを行えば開発速度が向上するのか」という道筋が少しずつ見えてきましたので、今後はより加速度的な対応が可能になるという手応えを感じています。

 具体的には、開発と運用を一体的に考える「DevOps」というアプローチが鍵となります。よくあるケースとして、優秀な開発者がシステムを構築した後、プロジェクトから離れてしまい、動作するシステムは完成したものの、運用に関しては何も考えられていなかったというケースがあります。しかし、システムの保守も大切なことであり、維持し続けるには大変な面もあります。
 では、保守をいかに効率的に行うかということを考える際には、人が手で行っていた作業をコードで定義して、誰が実行しても同じ結果が得られるようにすることが重要になります。こうした考え方を実現するのがDevOpsの手法です。

 弊社では、DevOpsの勉強会を3日間に渡って開催いたしました。そして概念などの理解を深めた結果、弊社にとっても有効なアプローチだと考えるに至りました。とはいえ、講義を受けただけで同じように実現できるわけではなく、プログラムの書き方、AIの活用方法、クラウドの構成についてなど、検討すべき要素が多数存在しました。そこで、今回在宅エンジニアの方に参画していただいた案件を通じて、一つひとつを検討していき、道筋が整ってきたところです。

 まだ完璧ではありませんし、半年後にはまた違うことを検討している可能性もあります。ただ現時点では、世の中の流れに照らし合わせても、最低限押さえるべきポイントは押さえられたと感じています。成瀬さん(仮名)と村上さんならDevOpsを実践する際にも適応できると確信していますので、これからも力を貸していただけたら、さらなる開発速度の向上が実現できるだろうと期待しています。

株式会社MIC様社内の様子

在宅エンジニアの活用について、今後の展望をお聞かせください。

 将来的には、社内のリソースが足りない時だけアサインしていただくという発想ではなく、外部の方たちのみでシステムを構築することも起こり得ると思っています。今でもおよそ半数は外部人材となっておりますので、社員が作業を行う必要性は感じなくなってまいりました。リモートワーク環境が整っていることもあり、能力が高いとわかっている方を集めた方が効率的に開発を進められるのではないかと思うほどです。

 また、外部の方を活用することを念頭に置くのであれば、技術の共有も積極的に行うべきだと考えています。
 以前、村上さんのコーディングを確認した社員が、「もっとこうしてほしいと思うところがあるので書き方を教えても大丈夫か」と相談してきたことがありました。社員ではない方に押し付けてもいいのかわからなかったようなのですが、社外の方であっても技術は共有して、長く一緒に稼働していただけたら良いと思います。もし他の案件にアサインされたとしても、ご縁のあった時に戻ってきていただいて、もう一度一緒に良い仕事ができるのであれば、教えておくに越したことはありません。
 このように、外部人材を受け入れる体制を整えた上で、今後も在宅エンジニアを積極的に活用していきたいと考えています。

 一方で、村上さんのようにコミュニケーション能力が優れた方は、フルリモートにこだわらず、むしろ顧客先などに出向いて仕事をした方が良いのではないかと個人的には感じています。なぜなら、システムの上流工程に携われる人材の需要が非常に高まっているからです。
 システム開発の需要自体、以前よりますます増えており、お客様が作りたいものに対して本質的な課題を把握して、適切に導ける方の必要性もさらに高まってくると思います。よくありがちな、お客様の指示通りに構築したシステムが現場では使いにくいといった問題も、開発前からコンサルティングのような役割を果たす方がいらしたら防げるはずです。そしてそのような役割の方にはコミュニケーション能力が必要不可欠になります。

 コネクティルさんにも、システムを理解していて、かつコミュニケーション能力の高い方がいらしたら、顧客先での対応も担っていただきながら、是非一緒に働きたいです。
 案件の依頼は継続的に入ってまいりますが、私が要件定義を行っている関係で、これ以上手を広げられない現状があります。もし自分が担当している要件定義をコネクティルさんのスタッフの方に担当していただけるのであれば、私は営業活動により注力でき、さらに多くの案件を獲得できるようになりますので、非常に助かります。

これからの時代、どのようなエンジニアが求められると感じますか?

 直近一年は特に、開発の現場に急速にAIが浸透してきましたので、従来のやり方が大きく変化し、パラダイムシフトを起こしている状態です。半年前に計画していたことがもう通用しなくなっているということも珍しくありません。

 少し前まで在宅エンジニアの方には、Javaが書けて、実務経験が何年くらいあるといった要件を求めていましたが、今ではもはやプログラムを書ける必要すらなくなってきています。もちろん、プログラムを書いた経験がある方は、システムの全体像を理解できる可能性が高いという意味で、引き続き必要とされるでしょう。ただ、今後数年のうちに、プログラミングの経験がなくても、AIを使いこなしてシステムを構築できる人材が台頭してくることは十分に考えられます。そして、そうした人材の方が、これからの時代には求められるはずです。

 変化が早い中でも対応していけるのは、慣れ親しんだことを簡単に手放せる人だと思います。例えば、もうプログラムを書く必要はないと言われた際に、素直に変化を受け入れられる方であれば、新しいやり方を吸収して、ますます成長していくことができるでしょう。

 参画していただいているお二人は、若さによるものなのか、個人の資質によるものなのかはわかりませんが、AIのような最新の技術の変化に対して敏感で、順応性も高いので、まさに求めている人材でした。

“モチベーションの高い人材の集まり”

これまでのご経験から、ZAITサービスはどのような案件におすすめできると思われますか? また、他の企業と比較して、コネクティルの強みは何だと思いますか?

 新しいことにチャレンジしたい企業や担当者はまず活用してみることをおすすめします。マッチするかしないかを考える前に、とにかく一度試してみることが大切です。もちろんマッチしない場合もあるかもしれませんが、試してみなければわかりません。弊社に関しては、ZAITサービスを活用して成果があったので、継続させていただいています。

 コネクティルさんに登録している方は、実務経験を積みたいという意欲や、もっと収入を得たいという目的を持っているでしょうから、そもそもモチベーションが高いのだろうと感じています。いわゆるフルタイム勤務の正社員とは異なり、意識も高く、スキルも当然高いです。コネクティルさんが主婦の方などのリソースを活かしたいという考えを持っている時点で、登録される方は少しでも何か仕事をしたいという積極性を持っている方に限られるのではないかと思います。

 SESでは、エンジニアを仕事内容は問わずにとにかく次々と現場に送り出すという形も多く見受けられます。しかし、なぜ与えられた仕事をしているのか分からないまま現場に配属されているようでは、高いモチベーションを保てません。
 対してコネクティルさんに集まる人材は、スタートから意識が高いという点こそが一番の強みなのではないでしょうか。


株式会社MIC様で活躍する在宅エンジニア

在宅エンジニア村上さん

【20代 東京都在住 村上さん】

 2022年から都内のSES企業でエンジニアとしてキャリアをスタート。
転職後、現在は2社目の会社でSESとして働きながら、副業として、オークションサイトのフロントエンドを担当している。

以前働いていた頃と比べ、現在の仕事環境で良くなったことは何ですか?

 時間を選びながらお仕事をすることが出来るので、心に余裕が出るようになりました。
 また、業務委託の場合は基本的に自走力があればあるほど稼げるので、モチベーションの向上も感じております。
 コネクティルさんでは、希望に沿った案件をご案内いただき、現場に参画後もslackや電話で状況などを確認していただけるので、安心して稼働することが出来ます。

テレワークで円滑に仕事をするために心がけていることはありますか?

 仕事の時間は職場だと思って稼働することを意識しております。
 そのためには、適時休憩時間をとることや、仕事でしか使わない場所を作るなど、工夫して稼働しております。

株式会社MIC様の業務に参画して良かったことを教えてください。

 裁量をかなり多くいただいているので、責任感を持って稼働させていただいております。
 また、現場の方も本当に優しく向上心が高い方々ばかりなので、自分に合った方々と良好な関係で稼働させていただいております。

コネクティルで仕事を始めて自分が成長したなと思う所は何ですか?

 会社員以外で働くと、自分の能力が稼ぎに直結しているので、より学習に対しての意識が高くなったなと感じます。
 また、業務でも視野が広がり、本業にも活きていると感じます。
 今後も自分の能力を高めながら、さらに現場で発揮していきたいと思います。


 浜野様、村上さん、取材のご協力ありがとうございました。

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