在宅SE活用インタビュー
“SEのスキルを引き出し、
限られた時間で成果を出す”
株式会社 エス・ジー
主な事業内容:
システムインテグレーション事業、ソリューション事業(eラーニングサービス、クラウド要員管理アプリ、Salesforce導入コンサルティング、など)
https://www.sgnet.co.jp/
株式会社 エス・ジー
ソフトウェア第三事業部
グループマネージャー 村木 裕介 様
在宅エンジニアを活用し始めたきっかけは何でしょうか?
最初にコネクティルさんと打ち合わせをした時、子育て/介護等と仕事を両立をしたい女性に、在宅でシステム開発の業務を提供していることを伺いました。
僕自身は子どもが4人いて、保育園の送迎もしていますし、小学校の子ども会の役員をやっていたこともあります。だから結構ママ友が多いんです(笑)。ママ友の中には、「この人すごく仕事できるだろうな」と思う人もいました。でも子育てがあるので、フルタイムでは働けていませんでした。子育て中にフルタイムで働けるのは、ほとんどが自由業の人たちなんですよね。身近にそういう女性がいたというのもあり、在宅の仕事を得る機会をあげることができれば、良い社会貢献になるのではないかと思い、当時、それを上司に伝えて承認を取り、コネクティルさんとのおつき合いが始まりました。
“在宅エンジニアのバックグラウンドを仕事に活かす”
在宅で対応しているスタッフのスキルや経験、人物像を教えて下さい。
2人いる在宅エンジニアさんのうち1人は、もともと医師をされていた女性のエンジニアです。医師として働いている時に、病院のホームページを作った経験があり、それがきっかけで在宅エンジニアとしてフリーでお仕事をしているそうです。
今このエンジニアさんにお願いしているのは画面の開発ですが、スキルも経験も申し分なく、すばらしいパフォーマンスを発揮してくださっています。システム開発の仕事は技術だけでなく、コミュニケーション能力も必要ですが、そういった面でも、こちらに対して提案もしてくれますし、人柄も良く、友達みたいな感覚で一緒に仕事をしています。
在宅エンジニアには具体的にどのような業務を任せていましたか?
先ほどの在宅エンジニアさんには、開発の仕事をお任せしています。今現在進行しているプロジェクトは、お客様が自社で開発するパッケージの研究開発です。そのため「こういうものを作ってほしい」とはっきりと決まっている案件ではないので、「こういう機能を実現したい」という要望に対して、在宅エンジニアさんの方で考えながら作っていただいている状況です。ですので、基本設計のUIの提案なども、対応していただいています。どういう画面なら使いやすいか、操作性などを、彼女を含めチームでビルドアップしています。
“在宅エンジニアのスキルや経験を最大限に活かすには”
在宅エンジニアのスキルや経験を上手に活用されていますね。
この在宅エンジニアさんは最初、僕たちに遠慮してなるべく意見を言わないように配慮してくださっていました。外部から参画しているという立場もありますし、どこまで踏み込んで提案したら良いかというのは、難しいことです。一般的な開発の仕事では、それは良い線引きとも言えます。しかし、今のプロジェクトは意見を出し合いながら作り上げていくものですので、「プロダクトを開発する仲間(チーム)として、遠慮しないで提案してください」と伝えました。
医療パッケージのプロジェクトなので、彼女が医師だった頃の経験も活きています。例えば仕様を決める段階で複数の候補があった時、彼女に聞くと、「こっちの方が使いやすいと思います」と現場にいた時の経験から助言してくれたこともありました。このように僕の中では「外部の方だから」という線引きはなく、プロジェクトのメンバーの1人と捉えて、仕事を共にしています。
海外在住の在宅エンジニアもいますが、近くにいない相手に仕事を任せることに抵抗はなかったですか?
それはないですね。もともと、当社自体がコロナに入ってすぐにほとんどリモートワークになりました。それ以前にも、離れた場所で複数のプロジェクトマネジメントを担当していたので、僕自身も昔からリモートには慣れていました。
海外在住の在宅エンジニアさんは、輸出管理やセキュリティ面の不安はありましたが、面談の段階で時差などの事情をお聞きして話し合えましたので業務面では特に問題はありませんでした。
セキュリティ面はどのような対処をしていますか?
当社はISMSというセキュリティの認証規格を取っていますので、情報を厳しく管理しています。当社の仕事では、セキュリティの都合上、当社から貸与したパソコンを使用してもらっています。その貸与PCの中には、機密情報をいっさい入れていません。これは社外のスタッフだから特別にそうしているわけではなく、社員も全員同じです。情報機器の扱いに関する事故が起きた場合でも、影響の範囲を極力抑え、リスクを小さくするという会社の判断です。
仕事の依頼の仕方で、工夫していることはありますか?
遅延に対するリスクを小さくするために、作業内容と作業見込み時間の兼ね合いを常に調整しながら、仕事をお願いするようにしています。だから作業量の大きい仕事をいっぺんにお願いすることはありません。切り出しやすい独立性の高い作業をお願いして、残った時間でできそうな作業をまたお渡ししています。関連要素の多い開発要素の場合は遅延のリスクが大きくなりますが、独立性が高い仕事なら、影響が小さいためです。
社員も在宅エンジニアと仕事をするのに慣れてきて、仕事の振り方や作業工程の組み方など、うまく仕事がまわせるように工夫しているようです。
“在宅エンジニアの事情に合わせて臨機応変な対応を”
在宅エンジニアとのコミュニケーションはどのようにおこなっていますか?
在宅エンジニアさんとのコミュニケーションは、ケースバイケースです。先ほどの女性の在宅エンジニアさんに関しては、働く時間は短いですが当社の定時内なので何ら問題はなく、普通の社員と同じようにコミュニケーションが取れます。
もう1人、昼間は薬剤師のお仕事をされている在宅エンジニアさんは、仕事ができるのが当社の定時後になります。この方の場合は、仕事中に質問があればチャットで投げてもらって、こちらが返信できる時に返信するという形にしています。この方は週に1日だけ日中にも仕事ができるので、ミーティングなどはなるべくその日に合わせています。
このようにコミュニケーションをどのように取るかは、その都度在宅エンジニアさんとどうやったらスムーズに仕事ができるか、個別に相談しながら決めています。
コネクティルの在宅エンジニアを活用してみた結果はいかがでしたか?
当社でおつき合いのあるパートナーさんは、基本的に1ヵ月フルタイムで契約するというのがほとんどです。しかし、コネクティルさんは上限が時間になっていますよね。これは、固定した戦力にできないという面はあると思います。ただ、1人を雇うだけのコストはないけれど、自社でまかなえない作業がある時に、スポットワーカーとして相応の金額でお願いできるというのは、良い面だと思います。
また、これまでいろいろなパートナーさんとおつきあいしてきましたが、コネクティルさんのコーディネーターは、在宅エンジニアの良いところ悪いところ、さらに当社と合いそうか、そうではないかを、かなり親身になって見てくれます。そのため、良い人材に当たる確率が高いです。これまで紹介いただいた在宅エンジニアさんも、人柄的にも、能力的にも、ほとんど問題がありませんでした。
在宅エンジニアの課題はありますか?
在宅の業務は副業として行っている方もいますが、その中でも、自己マネジメント能力が低い方は一緒に仕事をしづらいですね。このタイプの方は、本業を理由にこちらの業務を減らすことがあります。本業でも副業でもどちらも契約してお金をもらっているので、時間帯が違ったとしても、仕事という意味では変わりないはずです。
一方で、今当社で働いてくれている、昼間は薬剤師のお仕事をされている在宅エンジニアさんは、コミュニケーションも十分に取ってくれますし、当社の仕事に対して非常に真摯です。この在宅エンジニアさんのような方であれば、副業で働く時間がずれていて、コミュニケーションが取りづらくても、問題なく一緒に仕事ができます。
このように、個々人のパーソナリティーによって、仕事に対する意識の差があるのを感じています。コネクティルさんの方で教育をするのはなかなか難しい面もあるとは思いますが、この個人差がなくなってくれば、もっと評価を得られるのではないでしょうか。
在宅エンジニアの活用について今後の展望をお聞かせください。
リモートで仕事をすることについて、いろいろな議論がありますよね。先ほどの続きにはなりますが、僕は在宅エンジニアとして働く人は、自己管理ができる人だと思います。見えないところで仕事をするわけですから、細かいサポートは受けられないし、コミュニケーションも取りづらいです。でも自分で在宅で働くことを選択しているのだから、それで仕事がままならないのは、おかしいです。仕事をしやすいように、自分で工夫するべきです。
また、リモートワークは点で作業することになりますが、1人1人をつなげて線にしていくことを、マネージャーだけではなく、個々人も考えるべきです。つまり、最終的には「人」なんです。1人1人がそのように視野を広げて仕事をすることができれば、リモートワークは良いのではないでしょうか。
株式会社エス・ジーで活躍する在宅エンジニア
【40代 マレーシア在住 窪内さん】
元医師。出産後退職し、外資系決済サービスのエージェント、海外法人設立サポート業の日本人担当をこなす傍ら、webサイト制作やシステム開発を請け負う。現在はマレーシア在住で、エス・ジー様にてwebシステム開発に携わっている。
以前働いていた頃と比べ、現在の仕事環境で良くなったことは何ですか?
自分の体調や子供の学校行事に合わせて、仕事時間を調整できるようになったことです。マレーシアでは日本のように時間通り物事が進まないことが多く、学校行事は言うまでもなく、いきなり明日が祝日になります!などの急な予定の変更は日常茶飯事なので、自分のペースで予定を組んで仕事ができることは非常にありがたいです。
テレワークで円滑に仕事をするために、心がけていることはありますか?
進捗状況や問題が起こった際の報告は、「こまめに」「迅速に」を心がけています。また文章だけのやり取りは相手にきつい印象を与え、誤解が生じがちですので、あえて砕けた文章を使ったり絵文字を使うなど、コミュニケーションで齟齬が起きないように注意しています。
エス・ジー様の業務に参画して良かったことを教えてください。
エス・ジー様はタスク管理がしっかりしており、技術面で不安なことは相談しやすい雰囲気があるため、開発業務でも新しいことにチャレンジしやすいと感じています。またスタッフさんの雰囲気がとても良く、ストレスなく仕事をさせていただいています。
これからどんなことにチャレンジしたいですか?
現在はJavaScriptとそのフレームワークをメインに取り扱っていますが、それ以外にもフロントエンド系の経験を重ねて、より効率的に、かつお客様の要望にあったものを提供できるようになりたいです。
またバックエンドやインフラに関する知識を深めることで、フロントエンド開発において専門外の部分を考慮できるようになりたいと考えています。
【30代 千葉県在住 岩崎さん】
薬剤師として薬局に勤務。3年前から副業としてプログラミングを始め、Webサービスの新規開発、保守運用をメインに担当。エス・ジー様では、フロントエンドのUI改修などに携わっている。
以前働いていた頃と比べ、現在の仕事環境で良くなったことは何ですか?
在宅ワークできる環境になって、フレキシブルな稼働をすることができ助かっております。また、Next.jsなどのスキルアップにもつながっております。
テレワークで円滑に仕事をするために、心がけていることはありますか?
チャットでのコミュニケーションがメインとなるため、こまめな連絡・相談を心がけています。
エス・ジー様の業務に参画して良かったことを教えてください。
メインの稼働時間が夜間となるのですが、柔軟な対応をしていただき助かっています。
これからどんなことにチャレンジしたいですか?
さらなるスキルアップを心がけ、幅広い案件に対応できるようにしていきたいと思います。開発だけでなく、設計や運用などのフェーズにもチャレンジしてみたいです。
村木様、窪内さん、岩崎さん 取材のご協力ありがとうございました。
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