テレワークに効く!? ZAITブログ Vol.5
テレワーク導入の前と後!変化したこと、しなかったことは?
2020年4月、突然の外出自粛要請、テレワーク要請に応えるべく、多くの企業が試行錯誤しながらテレワークを導入してきたことかと思います。
あれから1年余り。テレワークの導入で、変わったこと、変わらなかったこと、そこから見えてくる、「チームで仕事をすること」の本質を探ってみました!
目次
テレワーク導入で変わったこと
テレワーク導入後、どのようなことが変わったのでしょうか?実際の事例をご紹介いたします。
思い切ってオフィスを手放しました!(IT企業 代表 A様)
IT企業 代表 A様
うちは元々、業務内容的にも出社しなければできないような仕事ではありませんでしたが、今まではなんとなく、仕事なんだから会社に来るのが当たり前だろうという感覚で、みんなで集まって仕事をしていました。
ですが、緊急事態宣言が発出されることになり、リモートワークを導入しようとなったとき、正直不安もありましたが、逆にこれは良い機会だとも思いました。
実際にやってみて出てきた細かな不便を解消しながらテレワークを続けて半年、会社の運営に支障がないと判断し、思い切ってオフィスを手放すことに。
正直、気持ちの上では寂しさや心許なさを感じましたが、実際にはメリットの方がはるかに多いと思います。
今後もし、オフィスや会議室が必要な場面になったら、レンタルスペース等を活用して、臨機応変にやっていきたいと思います。
フレックス制をさらに拡充して働きやすさを追求!(コンサルティング企業 人事 B様)
コンサルティング企業 人事 B様
弊社では、以前から社員のライフワークバランスを考え、フレックス制を導入していました。
コロナによるリモートワークの導入で、せっかくならさらにこの制度を拡充して、より働きやすい環境を整えようと考えました。
家で仕事をすると、業務の合間に家庭の用事を済ませることができますが、どうしても昼休みだけでは時間が足りない場面や、複数に分けて取得したいという要望がありました。
そこで、フレックス制を拡充し、休憩時間の延長、複数回の取得も可能にしました。
以前であれば、半休を取らなければいけない場面でも、休むことなく仕事ができると社員からは大変好評です。
ただ、業務時間と休憩時間の線引きが曖昧にならないよう、これからも社員の意見を参考にしながら制度の見直しをしていきたいと思っています。
テレワーク導入しても変わらなかったこと
次は、テレワークを導入しても変わらなかったことについて事例をご紹介します。
週1の全社ミーティングは、やっぱり対面で!(人材系企業 営業 C様)
人材系企業 営業 C様
弊社では毎週月曜日の朝に、全部署の社員が集まって、対面でミーティングをしています。
普段はあまり関わりのない社員とも顔を合わせ、全体で状況確認をすることで、社内や他部署の取り組みを知る機会を得たり、雰囲気を感じ取ることができていました。
緊急事態宣言が出て、リモートワークが導入され、この全社ミーティングもWeb会議で行うことになったのですが……。
何ていうんでしょう、当然物理的に会話はできるんですが、雰囲気がよくわからない。
他の人も同じように思っていたみたいで、まだコロナは収束していませんが、対面での全社ミーティングは復活することに。
やっぱり週の始めに全員と顔を合わせることで、今週も頑張ろう!と気合が入りますよ。
オフィスの電話は会社の重要な窓口(システム開発企業 管理職 D様)
システム開発企業 管理職 D様
全社的にテレワークを導入するにあたってまず問題になったのは、事務所の電話をどうするかということでした。
正直、事務所にかかってくる電話の多くはセールスだったので、これを機に廃止しても良いのでは?という意見もありましたが、いろいろと検討してやはり残すことに。
理由としては、やはり事務所の電話は「会社の顔」であり、まだまだ重要な窓口であるということ。
やっぱり、電話で問い合わせをいただくお客様は、サービスを利用したいという意欲が高いことが多いですし、これからも電話でのファーストコンタクトを大切にしていきたいです。
テレワーク導入してみたものの……
最後に、テレワークを導入したものの、将来的には出社へ戻そうとしている方の事例をご紹介します。
コロナ収束後は出社に戻します!(システム開発企業 代表 E様)
システム開発企業 代表 E様
緊急事態宣言が出て、社員を出社させてる会社は悪だ、みたいな雰囲気になってしまって(笑)
とりあえず、テレワークを導入してみることにしました。
取り急ぎ設備面を整えて、業務内容的に可能な部署から順次開始し、4月末には全社テレワーク体制に。
ちゃんと連絡は取れますし、打合せもできますが、お互いの熱量が伝わらない感じがして、個人的にはやりづらさを感じています。
社員からは、賛成・反対様々な意見があがって、確かにメリットもありましたが、多分、コロナが収束したら出社体制に戻すと思います。社長の横暴だとか、考え方が古いとか言われるかもしれませんが(笑)
やっぱり性に合わないというか、毎日ちゃんと社員の顔を見て元気に働けているか確認したいですし。
また心置きなく議論したり、飲みに行ける日が早く来ればいいなと、思ってます。
最適な導入方法は企業により異なるが、社員や外部とのつながりを感じられるかが重要
いかがでしたでしょうか?
どの企業でも、急にリモートワークの導入を余儀なくされ、社員や外部とのコミュニケーションや仕事の仕方について改めて考えさせられる1年だったかと思います。
事業内容や顧客層等によって、それぞれ最適な方法は異なってくるかとは思いますが、たとえ物理的には離れていても、社員それぞれがチームのメンバーや顧客とつながっているという実感が得られるかどうかというところが、何よりも重要なことであると感じます。
自宅で1人で仕事をしていても、独りよがりな仕事をするという状況を生まないよう、個人としても、組織としても最適な方法を考え続けていきたいものです。
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