在宅SE活用インタビュー
在宅エンジニアが持つBIツールのスキルで
DX事業の成長スピードを促進
北村化学産業株式会社
主な事業内容:
化成品・合成樹脂・自動車材料・包装材料等の化学品の製造販売・輸出入業をメイン事業として手がけている。
近年は「環境」「デジタルトランスフォーメーション」をキーワードに、新事業も本格的に展開。
AI・IoT等の技術を活用したソリューションビジネスの一環として、製造現場のDX推進をサポートする自社ソリューションKadoulyzer(登録商標、以下カドウライザー)(https://www.kitamura-chem.co.jp/ai_iot/kadoulyzer)も提供している。
https://www.kitamura-chem.co.jp/
北村化学産業株式会社
デジタルソリューショングループ
セールスエンジニア 兼 DX推進プロジェクト 矢口 智彦 様
事業内容についてお教えください。
当社は明治27年、アルコールや医薬・工業薬品の製造・輸入・販売を目的として創業。現在は、化学品等の原材料を仕入れて主に製造業向けに販売する化学品の専門商社です。120年以上の歴史と信頼、製造現場の事情に精通した<現場への深い理解>が当社の強みです。
化学品原材料の販売を通じて、製造業の企業様と長年にわたり深く関わってきたこれまでの実績と知見を活かして、2019年より既存事業に加えて、新事業となるデジタルソリューション部門を立ち上げました。製造業のお客様に向けて<製造現場のDX>のソリューション事業を展開。DXの最初のステップからご提案しています。
現在、国内の製造業の現場ではDXが喫緊の課題となっています。ところが、なかなか着手できないケースも多くあるのです。その一番の原因は、製造現場の膨大なデータを活用する際、「何から着手していいのかわからない」という現状です。
当社では、お客様の実情に合わせて、まずは<スモールスタート>での成功体験を積み重ねていただく。その上で、伴走パートナーとしての支援を継続していくのです。近年では既存の製造業のお客様だけではなく、デジタルソリューションのみのご依頼も増加しています。
在宅エンジニアを活用したきっかけと理由を教えてください。
デジタル部門の業務が拡大し、企業様からのDX案件のご依頼件数が増加していく中で、自社の人材育成だけでは、全てのプロジェクトに即座に対応することが難しい場面も出てきました。「製造業」と言っても領域は大変広く、直近のお客さまの需要に即戦力として対応できるスキルのある人材が必要となりました。
そんな折、当社と以前からお付き合いのある企業様から、「コネクティルさんのZAITサービスを活用している」というお話しを伺ったのです。
さっそく当社でもコネクティルさんに連絡を取りました。在宅エンジニアさんの詳細なスキルをコーディネーターさんから事前にお伺いして、BIツールのご経験がある在宅エンジニアの大嶋さんをアサインいただくことになったのです。社内で不足しているスキルを補完していただきたい、という期待もありました。
在宅エンジニアには具体的にどのような業務をまかせていますか?
当社ではMotionBoardを活用したカドウライザーという自社ソリューションを提供しています。お客様に生産日報のデータをExcelテンプレートに沿って準備・入力していただくだけで、稼働率や停止・不良ロスをグラフ等で自動可視化。製造現場の課題を<リアルタイムで見える化・分析>するソリューションです。ITの知見がない企業様でも低コストでご利用いただける点が特徴です。
生産日報には、生産時間・生産数・トラブルによる生産停止に関する情報等、生産性改善につながる重要なデータが記載されています。カドウライザーを活用することで生産日報を有効活用して生産性改善に繋げることが可能となるのです。
在宅エンジニアの大嶋さんにもMotionBoardを活用して、主に2つの領域の画面構築をお願いしています。
1つ目は、カドウライザーの新規導入案件。データの蓄積方法・フォーマット・データ形式等に問題がないか、実際にお客様がしっかりと分析できる形に構築できるか、検証・構築をお願いしています。
2つ目は、当社の社内情報(販売データや自社Webサービスの利用状況等)を可視化分析する案件です。
在宅エンジニアの大嶋さんは、SAPのご経験から、MotionBoardもすぐにキャッチアップされ、即戦力としてご活躍いただいています。
“オンラインのコミュニケーション能力の高さで、
在宅エンジニアの状況や疑問点を的確に共有”
在宅エンジニアのスキルや人物像がわかるエピソードはありますか?
在宅エンジニアの大嶋さんは、もともとシステム構築の業務経験をお持ちだったこともあり、オンラインでのコミュニケーションの能力が大変高いと感じました。
まず「自分が今どういう状態で、ここがわからない」といった状況を的確に伝える能力。そして「自分がどのくらい理解しているのか」を把握した上で質問する能力。さらに作業を進める上で必要な情報をきちんと取得する能力。いずれもとても高く、オンラインでのコミュニケーションでも安心してお任せできると実感しています。
参画当初は、仕事を依頼する際に詳しいドキュンメントを作成して丁寧に打ち合わせを実施していたのですが、2~3ヶ月が経過し、資料をつくり込むことでお互いに仕事が進まない、という課題も出てきました。これをきっかけに、在宅エンジニアの大嶋さんを信頼して、簡略化した形で依頼することにしたのです。
実際、わからない部分はご自身できちんと調べて、その上で不明な箇所は必ず私に確認をとってくださることがわかりました。こちらからの情報が抜けてしまった場合にもしっかり連絡をくださり、補足してもらえるため、安心してお任せできて大変助かっています。
私の業務負担も大幅に軽減されて、余裕も生まれました。
離れて仕事をすることに抵抗や不安はありましたか?
当社ではパートナー企業とも、対面・リモート両方のミーティングを行っています。また社内スタッフも週1回の在宅勤務があるため、リモートでの打ち合わせが定着しています。そのため、在宅業務に対する抵抗は特にありませんでした。
具体的な業務管理はSlackで、ドキュメントを共有してチャットで依頼。その後、わからないことがあった場合や業務完了時等、必要に応じてチャットでやりとりをしています。直接口頭での説明が必要な場合は、Zoomで画面共有をしながらオンラインで説明。
在宅エンジニアの大嶋さんは、ご自身のわからないことを調査してしっかり実装に落とし込んでいくスキルが高いため、不安も問題も感じていません。
“デジタルソリューション事業の一員としてアサイン
「穴埋め」以上の活躍でシステム構築に貢献”
フルリモートならではの工夫があれば教えてください。
フルリモートの業務では、仕事の依頼や作業内容の確認等、やりとりが無機質になってしまいがちなのではないか、と私は考えています。
そのため、在宅エンジニアの大嶋さんにも、月に1回行われるデジタルソリューション部門の定例会議にリモートで参加していただくことにしたのです。1時間程度の内容ですが、案件の進捗管理や展示会出展の情報共有等を行います。
デジタルソリューション事業のスタッフの一員として、事業全体の流れにも関心を持ちながら、ご自身の業務にも取り組んでいただきたいと思っています。
さらに私以外の関係者や作業全体を統括している担当者とも、案件の進捗確認やMotionBoardの改善事項を共有して、当社の業務に関心を持っていただくことを心がけているところです。
在宅エンジニアを活用してみた結果はいかがでしたか?
月に50時間と比較的少ない時間数でのアサインですが、今回お願いした案件について高いパフォーマンスを発揮していただいています。社内スタッフも在宅エンジニアの大嶋さんのスキルの高さを評価しているため、機会があれば別の案件に入っていただき、要件整理等もお願いしたいと思っているほどです。
社内で不足している部分を補っていただきたい、というアサイン当初の期待にも応えてくださり、即戦力として社内の業務負荷軽減にもつながりました。在宅エンジニアの大嶋さんの作業を見ながら「こういうやり方もあるのだ」と、私自身も勉強になり、当社にとって穴埋め以上の存在となっています。
また在宅エンジニアの大嶋さんは話しやすく、お母さんとしてのご経験もお持ちです。私も育休をとる予定があるため、育児の先輩である大嶋さんに、時々個人的に相談にのっていただくこともありました。
在宅エンジニアの大嶋さんはしばらく育児に専念されるとのことですが、ぜひまた当社のプロジェクトに参画していただきたいと期待しています。
在宅エンジニアの今後の活用について、ご要望はありますか?
当社のデジタルソリューション部門については、今後も事業を拡大していく方向です。製造業領域はとても広く、お客様ごとに扱うデータにも相違があります。社内の人材育成だけでは対応しきれない場面にZAITサービスを活用することで、成長スピードを落とさず事業展開を継続することが可能となっていくのです。
今回、在宅エンジニアの大嶋さんに業務委託として参画いただいたことで、「こういうスキルでこういうアウトプットをしてもらえる」という具体的なイメージをつかむこともできました。BIツールやデータベース等の知見があり、データの活用や分析に強みをお持ちの在宅エンジニアさんには、引き続きご活躍いただきたいと考えています。
ZAITサービスは、どのような企業におすすめできると思いますか?
ITデジタルの領域で事業をお考えの企業様です。
IT人材が不足する中で、自社だけですぐに全てのリソースを調達するのは難しいことです。コネクティルさんのZAITサービスを活用することで、事業の成長スピードを落とすことなく、しっかり成果につなげていくことが可能となります。
またプロジェクトに合わせて、1人月100時間や50時間等、企業側と在宅スタッフ側それぞれの条件にお互いがマッチするのであれば、とても有効なサービスではないでしょうか。
今後労働人口が減っていく中で、<様々な制約条件があっても、その人に合った働く環境を提供できるサービス>というのは、社会全体にとっても素晴らしい取り組みだと、私は思っています。
北村化学産業株式会社様で活躍する在宅エンジニア
【30代 東京都在住 大嶋さん】
大学卒業後、プログラマー・システムエンジニアとして業務に携わる。
現在は、BIツールを用いたデータ活用のプロジェクトに参画。
以前出社で働いていた頃と比べ、現在の仕事環境で良くなったことはありますか?
子供との時間を増やしたいと思い、時間の融通がきく在宅でできるお仕事を探していたところ、コネクティルさんから、在宅かつ時間の融通がきくお仕事をご案内いただきました。
通勤がない分、自由な時間が増えたことも良かった点です。
テレワークで円滑に仕事をするために心がけていることはありますか?
メリハリをつけて仕事に取り組むことを心がけています。
在宅でのお仕事だと集中できなかったり、だらけてしまったりしがちですが、「この時間は集中する」と決めて、お仕事に取り組むように心がけております。
北村化学産業様の業務に参画して良かったことを教えてください。
MotionBoradというBIツールについて。初めて使用するツールだったのですが、チュートリアルから進めさせていただけたので助かりました。
担当の矢口様はとてもご親切で、作業内容等、丁寧に説明いただき、不明点等はSlackを通じていつでも質問しやすい環境となっています。そのため不安なくお仕事をさせていただいております。
ほぼ開発業務となるため、こちらの都合の良いタイミングで作業できる点もありがたいです。
コネクティルで在宅のお仕事を始めてみて、いかがですか?
自分のスキルや希望稼働時間等の条件に見合った案件をご提案いただいているため、ストレスなくお仕事をさせていただいています。
コーディネーターさんからも定期的に様子について「どうですか」とお声かけをいただき、不安なくお仕事を進められております。
矢口様、大嶋さん 取材のご協力ありがとうございました。
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