在宅SE活用インタビュー
“在宅エンジニアの時短活用で、
様々な働き方のできる社会づくりを”
株式会社 日本インテリジェンス
主な事業内容:
中小企業を対象としたシステムの受託開発を中心に事業を展開。
データセンター運営・自治体向けパッケージ開発・ネットワーク構築などを手がける。
https://www.nippon-intelligence.jp/
株式会社 日本インテリジェンス
常務取締役 奥田 博隆 様
在宅エンジニアサービスの中でも、コネクティルのZAITを活用した理由をお教えください
在宅エンジニアの活用に際してまず重視したことは、当社の企業理念として掲げているSDGs、サステナブルな働き方でした。「病気や障害、介護や子育てなどで定時勤務のできない方にも働く場を提供する」「いろいろな事情をかかえた方でも、在宅スタッフとして柔軟な働き方のできる社会をめざしていく」という思いを、経営者として常に持っているためです。
コネクティルさんのZAITサービスのコンセプトは、「在宅でしか働けない、時短でしか働けない在宅エンジニアさんに活躍の場を」という点で、当社の企業理念にマッチしていると感じました。
「時短という点で、コネクティルさんでしか働けない在宅エンジニアさんにぜひ参画いただきたい」と、社長である父とも意見が一致したのです。
当社の取り組みは、社会全体で考えると小さなことかもしれません。けれども、活用する側の意識を変えていくことで、様々な働き方のできる社会づくりにつながるのではないかと考え、コネクティルさんにお願いすることにしました。
在宅エンジニアの時短(月間80時間程度)での活用はいかがでしたか?
時短だからこそ良かった、と実感しています。
当社のメイン事業は、中小企業様向けの受託のシステム開発です。開発がある時には業務量が増えるのですが、常に業務量を一定に保てるわけではありません。
通常の在宅エンジニアサービスの活用を検討する場合、1日8時間×20営業日=月間160時間での参画が想定されます。しかし、当社では業務量が少ない時期もあるため、月間160時間では、コスト面で難しさを感じました。
コネクティルさんのZAITでは、80~120時間程度といった時短勤務の在宅エンジニアさんをご提案いただき、実際の業務量に合わせて参画いただけるため、フルタイムだけでの活用と比較しても大きなメリットを感じています。
また在宅エンジニアさんの提案時に、スキルレベルや人物像の目安として<スキルシート>をいただくのですが、実際に在宅エンジニアさんに参画いただき、シートの内容が的確だったと感じます。
コネクティルさんが事前に面談を行い、在宅スタッフさんの人柄なども考慮し、当社のニーズに合わせてご提案いただける点も信頼できると感じました。副業の方ではなく、「時短でしか働けない方の社会参画」という当社の希望もくみ取っていただくことができました。
現在参画いただいている在宅エンジニアのみなさまも、介護や子育てのために時短や地方在住での参画ですが、各自の力量に応じて素晴らしいパフォーマンスを発揮されていると思います。
“在宅エンジニアさんのスキルや個性に合わせ、
様々な開発業務をお任せしています”
在宅エンジニアには、具体的にどのような業務を任せていますか?
在宅エンジニアさんにも社員と変わりなく、個人情報の取り扱いとサーバー管理を除き、システム開発全般に関わっていただいています。
当社では、中小企業様向けのシステム開発の受託がメインの業務です。当社規模の企業としては珍しいことかもしれませんが自社データセンターを運営し、低コスト・短納期を実現することで、お客さまにも喜んでいただいております。
中でも当社の特徴は、アーキテクチャー(基本設計)を統一して機能やシステムを再利用することで、効率の良いシステム開発を安定して継続させている点です。
在宅エンジニアのみなさまにも、参画いただく際には講習を受けていただき、同じ内容を他の案件にも応用していただくため、取り組みやすいと考えています。
在宅エンジニアのパフォーマンスはいかがですか?
当社にとっては無くてはならない存在で、大変活躍いただいています。
お客様からいただいたご要望や内容を当社で精査し、在宅エンジニアさんのスキルレベルや得手不得手に合わせて業務を依頼しています。
例えば、コロナ禍以前から参画いただいている在宅エンジニアさんは、技術面での知識が豊富で提案力もあり、作業も早い。新しい取り組みやバージョンアップ、問題解決などの面でも信頼でき、案件によっては仕様検討も含めて幅広くお願いしています。
また開発業務の合間に、テストデータを効率的に作るためのツールを作成していただき、生産性が向上しました。
参画3年目に入った山﨑さんは、お客様の視点に立ち「これでは、お客さまに不都合があるのではないか?」「もっとこうした方が便利になるのでは?」など、設計や仕様の面でも積極的にご提案いただいています。「書いてあったとおりに実装するとこうなると思うのですが、いいのですか?」と丁寧に考えてくださり、私自身も気づかなかった点をフォローしていただいています。
また、手のかかる不具合の検証やデータの不整合も丁寧に見つけてくださり、お客さまからデータの不具合で緊急のお問い合わせがあった際にも、朝にデータを渡すと、お昼には「ここがおかしいと思います。」「当社側には問題はないと思います。」と検証結果が返ってきます。細かく説明しなくても、緊急性を感じ取って対応していただき、大変助かっています。
参画2年目の渡辺さんは、10年近くブランクがあるということでお話しをいただき、「社会復帰のきっかけになれば」という思いもあり、当社の事業にアサインいただくことになりました。
量があり手のかかる作業でも実直に丁寧に対応してくださり、バグや仕様でおかしいと思う部分など、「ここは整合していないのではないか?」と細かい点も見つけていただいています。マニュアル修正をお願いすることもあるのですが、修正をお願いした部分以外の問題点も積極的に指摘してくださり、プラスアルファのご提案に助けられています。
在宅エンジニアのみなさまとはこれまでの数年間で、いくつものプロジェクトを一緒に乗り越えて来ています。今後も継続してお願いしたいと考えています。
“20年以上に及ぶ在宅エンジニアとの開発業務で、
最も重視してきたのはコミュニケーション”
在宅スタッフとのコミュニケーションについて工夫されていることはありますか?
当社は1992年に創業し、1997年から社員として車椅子のスタッフに開発業務をお願いしています。そのスタッフが体調をくずして通勤が困難になった際、実家に帰り在宅で業務を継続できるように2000年頃から体制を整えました。
以来20年以上、離れて暮らす在宅エンジニアとともにシステム開発を継続しており、ノウハウや勘所についても経験と実績があります。中でもコミュニケーションは最重要ポイントだと実感しています。
当社では、在宅エンジニアさんにも社員とともに朝会(あさかい)としてミーティングに参加していただき、こまめに疑問点や進捗などの確認をとっています。また、仕事を依頼する際には、タスクの背景や理由も合わせて説明しています。その作業がユーザーにもたらすメリットや、必要とされる理由について、納得してから取り組んでもらうことが大切だと考えているためです。
作業の背景を理解していることで、部分的な視点にとどまらず、全体も考慮できるようになるのです。作業を進める中で「これだとおかしい」「これだと不具合が出るのではないか」といった多くの気づきにつながっていき、積極的に業務に取り組んでいただけると考えています。
在宅エンジニアさんの技量に合わせて、「ここまで書いておこう」とか「ここはメインで担当していないので詳しく書いておこう」など、説明の仕方にも配慮をしています。
さらに、お客さまからいただいた「これだけ便利になった」「これだけコスト削減になった」「これだけ楽になった」などのご感想を、在宅エンジニアさんにもフィードバックしてお伝えするよう心がけています。
長い期間継続して参画いただいていると、以前ご自身が開発された案件について「1年間でこれだけコスト削減できました!」と具体的な成果もお伝えすることができ、当社としても嬉しく思います。
業務管理やセキュリティなどの対処について教えてください。
当社は創業して30年になりますが、当初からセキュリティは当然のこととして対策をしてきました。
約20年前にリモートワークを開始してからも、社員・在宅エンジニアに関わらず、スタッフ全員にスペックの高いゲーミングPCを支給し、VPNで安全に通信できる環境を整えています。
セキュリティソフトも活用し、USBを差し込むと通知が来るシステムも導入しています。開発データの個人情報に関わる部分は、ランダムな文字に変えてマスキングしてから在宅エンジニアさんにお渡しして、作業後の消去をお願いしています。
自動的にセキュリティを守れる体制を構築しているため、30年間特に問題なく運用することができています。
また、在宅エンジニアさんの業務管理には、コロナ渦以前からチャットツール・バージョン管理ツール・チケット管理ツールなどを活用してきました。特にバージョン管理ツールでは、各自の作業進度や作業した内容が細かくわかります。
在宅エンジニアさんの個々の技量を考慮しながら、私自身がチェックしているため、疑問点などがあった場合にも、その都度確認ができる方法です。日々の作業成果を可視化することで、各自の得手不得手なども把握しやすく、信頼関係にも繋がると感じています。
20年以上リモートワークを実施されている見地から、どのような企業にZAITサービスはオススメですか?
リモートが当たり前となった現在では、ZAITのサービスは、どの企業様にもオススメと言えるかもしれません。時短での在宅エンジニアの活用は、業務量が時期的に変化する中小企業様での開発事業や、大手企業様でも小さめのプロジェクトなどに向いていると思います。
20年以上リモートワークを実施し、「家で働く」ということのメリットを日々実感しています。
例えばご家族がコロナに罹患されても本人に症状がない場合など、在宅での業務であれば通常と変わらずに働き続けることが可能です。在宅で働くことで、子育てや介護・病気や障害・地方在住など、様々な事情がある方にも、安心とやりがいを持って社会参画していただけるのではないでしょうか。
時短・フリーランス・パートタイムなど、柔軟な働き方を受け入れることが「当たり前」の社会をめざしたいのです。「全員がスーパーマンになる必要はない」と私は考えています。
そのためには、まず雇用する側・活用する側の意識と行動を変えていくことだと思うのです。企業サイドにとっても、事業所スペースを維持するコスト等を削減でき、業務内容や業務量に合わせて人材を確保することも可能となり、多くのメリットも生まれます。
当社での事例に限らず、「いろんな働き方があることが当たり前の社会づくり」「時短や在宅での働き方が当たり前の仕組みづくり」に取り組んでいく企業様が増えることで、働く側の意識も変わり、社会全体が少しずつ変わっていくのではないでしょうか。
株式会社日本インテリジェンスで活躍する在宅エンジニア
【40代 新潟県在住 山﨑さん】
システム開発を行う会社に15年程勤めた後、フリーランスに。
2020年よりコネクティルにて稼働。現在は日本インテリジェンス様のシステム開発に参画。
日本インテリジェンス様での業務内容を簡単に教えてください。
主にSpring Bootを使用したJavaでのWEBシステムの開発を行っています。
テレワークで円滑に仕事をするために、心がけていることはありますか?
リモートでの作業となりますので、認識のずれや報告不足により作業状況が見えない、ということが起こりやすいと感じています。そのため出社して作業する以上に、報告や連絡を意識し、些細なことでも気になった点は質問するようにしています。
日本インテリジェンス様で長く稼働していらっしゃいますが、ご担当の奥田様のお人柄について、印象に残ったことはありますか?
作業するにあたって気になることはないかを度々ご確認くださり、作業者のことを常に気にかけていただいていると感じます。また、新しい技術やニュースもご紹介くださり、私たち開発者の成長を促していただいていると思います。質問への回答が早く明確なことも、印象として残っています。
日本インテリジェンス様の業務に参画して良かったことを教えてください。
私はJavaでのwebシステムの開発を多く行ってきました。そのため、日本インテリジェンス様でも今までの経験を活かすことができてよかったと思います。また、今まで使用したことのない技術や最新のJavaの仕様にも触れさせていただくことができ、Javaの知識がより深まりました。
稼働時間の面でも私の希望に合った形で作業させていただき、とても仕事がしやすいと感じています。
これからどんなことにチャレンジしたいですか?
システム開発分野では、次々に新しい技術が生まれてきますので、常に勉強していかなければいけないと感じています。現在主流となってきているクラウドの知識も今後増やしていけたらと思います。 また、引き続きJavaの知識もより一層深めていきたいと思います。
【40代 神奈川県在住 渡辺さん】
主にミドルウェア系のJavaシステム開発の仕事に8年間携わる。
その後、出産・育児など9年ほどのブランクを経て、現在は日本インテリジェンス様にて、時短で稼働中。
日本インテリジェンス様での業務内容を簡単に教えてください。
主に業務パッケージを中心としたJavaシステム開発に携わっています。
テレワークで円滑に仕事をするために、心がけていることはありますか?
日々の作業進捗の報告で、どれだけ作業が進んだのか、作業量を具体的に表現するようにしています。あとどのくらいで現在のタスクが終わりそうなのか、明確に伝えたいと考えております。
日本インテリジェンス様で長く稼働していらっしゃいますが、ご担当の奥田様のお人柄について、印象に残ったことはありますか?
とてもさり気なく細やかな心遣いのできる方だと、日々感じております。負担なく自分から進んでできるように環境を整えてくださり、いろいろとご支援くださっています。
日本インテリジェンス様の業務に参画して良かったことを教えてください。
初期に学習の時間をかなりしっかりとご用意くださり、実際の開発業務に沿った形でご指導いただきました。それにより、かなりのブランクがあったのですが、その後の業務にもスムーズに取り組むことができました。
これからどんなことにチャレンジしたいですか?
ベースとなるプログラミング能力の底上げです。一緒に働いている方々から日々の作業の中でアドバイスやご指導もあり、刺激を受けます。任されたプログラミングやテストにおいて、よりよい成果を出すこと、またさらに上の設計のフェーズに関わっていきたいです。
奥田様、山﨑さん、渡辺さん 取材のご協力ありがとうございました。
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