在宅SE活用インタビュー
在宅SEのゲーム開発の知見を3D事業に応用!
双方にメリットのある関係性
株式会社ソリッドシステムズ
主な事業内容:
建築業界向けのシステム開発から、AI関連、IoT関連のシステム開発まで幅広い事業を手掛ける。主な事業の一つがBIMや点群などの3Dデータを活用したシステム開発で、デジタルツインなどの最新技術にも取り組んでいる。
https://www.solidsystems.jp/
株式会社ソリッドシステムズ
代表取締役 石澤 愛 様
事業内容について教えてください。
弊社はシステム開発を主な事業とし、システムに関するコンサルティングや運用管理に加え、IoT、デジタルツイン、自動化、システムインテグレーションなど多様な技術を活用した事業を展開しております。
今まではBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)など建設業界向けのサービスが多かったのですが、最近は物流関連や倉庫管理のシステムの需要も多くなってまいりました。
また、DXについてのご相談も多くなってきており、事業内容もより多岐にわたるようになってきています。
DXに関しては、既存のシステムを集約するインテグレーションの場合もありますし、今までなかったシステムを新たに構築する場合もあります。
例えば建築関連ですと、BIM、CIM、点群などの3Dデータを活用し、データを取得して集約もしくは解析することにより自動化を促して、DXを実現していきます。
物流関連では、AGVと呼ばれる無人の搬送機器に弊社の技術が導入されています。個々の機器の自動運転技術は比較的すでに進んでいますが、弊社の特徴は様々な会社の様々な機種のAGVを統合して動かすことができるという点になります。このようなDXとインテグレーションを兼ね備えたサービスの需要が非常に増えています。
弊社の技術はどんな業種にも応用できるものだと考えますので、建設業界や物流業界に特化するというより、これからも幅広い業種に貢献していきたいと思っております。
在宅エンジニアを活用しようと考えられたきっかけや理由はございますか?
昨今、エンジニアが非常に不足しているということと、新しい技術の開発が多くなってきているということが在宅エンジニアの活用を考えた背景にありました。
新しい技術で開発するにあたり、弊社が有していない技術の知見をすでに有している方にサポートしていただくことによって、開発速度を上げていくというのが主な活用の目的になります。
コネクティルさんには私からWebサイトを通してご連絡いたしました。
他の企業ですとフルタイムで稼働したいという方がどうしても多いのですが、新しく開発する場合、お一人に全部をお任せするということはほとんどありませんので、少し知見を活かしていただく形で参画していただきたいとなると、フルタイムではない方が都合が良いのです。
コネクティルさんの場合、空いた時間を活用してスポットで稼働する方が多いようでしたので、弊社の希望に合致していました。また、経験は非常に豊富な方が多いため、少ない工数でも成果を出していただけるという点も、コネクティルさんに依頼しようと考えた理由になります。
在宅エンジニアには具体的にどのような業務を任せていますか?
現在運用しているサーバーに、データのアップロード・ダウンロード機能や新しいAPIとの連携など、今までなかった機能を拡充させるための業務を担当していただいています。
また、弊社には3Dデータを扱う業務がありますので、サンプルデータを読み込んで3Dのシミュレーションを作成し、動きの確認をしたり、取り込むデータによる変化をシミュレートするといった作業も依頼することがあります。
他にも、既存プロジェクトのSaaS化や、IoT関連、デジタルツイン関連と、幅広く依頼させていただいています。
“半日で確実に成果を上げるパフォーマンスの良さ”
在宅エンジニアのパフォーマンスはいかがですか?
現在参画していただいている小林さんは、仕事が非常に早いです。
例えば機能を一つ追加していただくのにおよそ半日を見積もっておけばよいことが多く、他の方と比べても早い方だと思います。半日で確実に何らかの成果を上げていただけるというのは大変助かります。
また、気さくでコミュニケーション能力も高い上に、ご自身で解決する能力もありますので、バランスがとても良い方です。
コミュニケーション能力が高くても自分で解決する能力があまりない場合ですと、コミュニケーションを多くとらざるを得なくなり、依頼する側の時間が余分にとられてしまうことになります。
逆に、自分で解決する能力はあってもコミュニケーション能力が不足している場合は、要望したものと少し違うアウトプットになってしまうことがあります。
小林さんはどちらも備えていらっしゃるので、パフォーマンスが非常に高いと感じています。
近くにいない相手に仕事を任せることに抵抗や不安はありませんでしたか?セキュリティ面などで注意していらっしゃる点があれば教えてください。
弊社はもともとフルリモートの体制でしたので、近くにいない相手に仕事を任せることについての抵抗は特にありませんでした。
在宅エンジニアの方には、一日の作業が終わる時に当日の進捗を報告していただくようにしているため、進捗に関する不安もありません。
しっかり報告をしていただけて、期限に責任感を持って取り組んでいただける方でしたら安心してお任せできます。
弊社としても働きやすさを重視したいので出来るだけ無理な期限は設けないようにしていますが、期限に間に合わないことが何度も続くと作業がどんどん遅延してしまいます。もし期限に間に合わなさそうであれば、事前にご相談いただいたり、ご自身で調整できたりする方ですと安心です。
セキュリティ面で注意していることは、Box、Gitなど使用しているサービスのアカウントやメールアドレスは弊社で発行するようにしているという点です。
フリーランスの方は当然、ご自身のメールアドレスや各アカウントを保有されていると思いますが、情報の流出がやはり心配ですので、個人用のものは使用しないようにお願いしております。
どれも弊社側でアカウントを削除すれば共有できなくなり、閲覧することもできなくなりますので、セキュリティ面の対処として有効かと思います。
在宅エンジニアへの依頼の仕方や業務をうまくまわすコツなど、離れて仕事をする上での工夫があれば教えてください。
弊社の場合はカレンダーを活用しています。
出勤日の管理に使用するだけではなく、実装してほしい機能と期日もカレンダーで共有しています。来週は何時間くらい稼働できるか、期日に無理はないか、などコミュニケーションをとりながら約1ヵ月分の予定を事前に入れさせていただいています。仕様書などのドキュメントは別途共有しますが、詳しい説明もカレンダーのメモにほとんど書き込んでおきます。
また、今稼働されているかどうかがチャットツールでわかりますので、説明の必要がある際は稼働中の時を見計らって、手が空いたらミーティングに入っていただくように都度お声がけしています。新しいことを始めていただく時にも必ずミーティングをするようにしています。
説明する内容のご理解も早いですし、ご質問も的確で、私の伝え方が不十分でも汲み取って下さるので助かっております。
加えて、フルリモートだからこそ、成果物はきちんと確認する必要があると感じます。
そのため、Gitをpushしていただいたら、なるべく早く開いて動作の確認をすることを心掛けています。修正点があれば当日中に指示を出すこともありますし、業務の終わる時間に報告があった際は、次回稼働される日までに修正箇所がわかるように書き記しておいて、スムーズに作業が進むように工夫しています。
“ゲーム開発の知見を活かして、3D事業に貢献”
在宅エンジニアを活用してみた結果はいかがでしたか?
当初の狙い通り、開発速度も上がり、非常に助かりました。
小林さんはゲームをご自身で開発されていますので、3D関連の業務に関してはゲーム開発の知見を活かして下さいと依頼させていただきました。
業務で使用するための設計はどうしてもシンプルで面白味のないものになりがちですが、ゲームでは見やすさや楽しませ方という要素も大切です。弊社ではUnityというゲームエンジンを使っておりますので、もともと知見がある部分もありましたが、実際に開発するものはゲームではありませんので、本来はあまり凝った作りにはいたしません。
小林さんに当初依頼した業務はUnityを使用する内容ではなかったのですが、単発でUnityを使用する業務が発生した時に、見栄えを良くする方法をご相談させていただきました。すると、ゲームでよく使われるものを提案していただけて、実際に活用してみたら見栄えが非常に良くなりました。
小林さんの知見をお借りできたおかげで、視覚的に訴えるというゲームならではの要素を取り入れられたのは収穫でした。一方で小林さんにとっても、ゲームの開発では経験しないような要望に応えることになりますので、ご自身も得るものがあるのではないかと思います。
在宅エンジニアの活用について、今後の展望をお聞かせください。
弊社の場合は出張を伴う納品があり、在宅エンジニアの方にそこまではお任せできないという面はありますが、開発速度を上げるという点と、社内にない知見を増やすという点では非常に有意義でしたので、これからも活用させていただきたいと思っております。
また、在宅エンジニア側の視点では、大手の企業に勤務されている場合は役割が細かく分かれているため、今までと違う分野や新しい技術にチャレンジしたいという意欲があっても、該当技術を担当している部門の所属でないと取り組めないことがあるようです。
しかし弊社の場合、例えばフロントエンドの一部分などと担当領域が細かく分かれているわけではありませんし、3D関連、IoT関連、自動化など様々な事業があります。
フリーランスの方は色々な業務を経験された方が受けられる仕事の幅も広がりますので、弊社のような会社はチャレンジに向いていると思います。
ただ弊社としては、ご経験がない業務を依頼してしまうと、ご自身で解決する力が足りず、少ない稼働時間では進捗が芳しくなくなり、成果を出しづらいという面が懸念になります。すでに知見のある業務を依頼した方が技術力も十二分に発揮していただけますので、双方にとって一番メリットのある活用の仕方になるとは思います。
これまでのご経験から、ZAITサービスはどのような企業にお勧めできると思われますか?
フルリモートの環境が整っている企業にはお勧めできます。
ハードウェアが必要な場合はご自宅まで送付しなくてはならず難しいですが、基本的にはシステムエンジニアであればどの領域でもお任せできるのではないでしょうか。
例えば介護をされていたり、小さいお子さんがいらっしゃったり、普段の生活がお忙しい方は、フルリモートの恩恵を特に受けられると思います。
私自身も子育ての経験がありますが、ご近所のご家族が朝早くにお子さんを保育園に連れて行ってから急いで出勤される姿を見ると、たまにでしたらまだしも、毎日のこととなると大きな負担であろうということがわかります。
さらに、自宅近くの保育園の様子を見ても、お子さんを連れて来られるのは男性と女性半々くらいですし、男性にとっても子育てをしながら出勤するというのは大変なことだと感じます。
今や性別に関係なく、毎日毎日出勤するというのが大変な時代ですので、弊社のようなフルリモートの環境のもとで在宅エンジニアの方にさらにご活躍していただきたいと思っております。
株式会社ソリッドシステムズ様で活躍する在宅エンジニア
【30代 三重県在住 小林さん】
Unityを用いたプログラミングを独学で学び、個人でゲームアプリ開発を行う。その後、システム開発の仕事に携わり、現在はフリーランスとして活動中。
以前働いていた頃と比べ、現在の仕事環境で良くなったことはなんですか?
通勤時間が不要になったことです。これにより、家族と過ごす時間や自分自身のための時間が増えました。
テレワークで円滑に仕事をするために心がけていることはありますか?
テレワークでのコミュニケーションは主にチャットを通じて行われるため、相手に意図が正確に伝わるよう、慎重に文章を書くことを心がけています。
株式会社ソリッドシステムズ様での業務に参画して良かったことを教えてください。
これまでの経験を活かせていることです。 また、新しい分野や手法に挑戦する機会があり、それがスキルの向上につながっていることにも満足しています。
これからどんなことにチャレンジしたいですか?
新しい技術も勉強し、スキルアップを目指していきたいです。
コネクティルで在宅のお仕事を始めてみてどうですか?
自分のライフスタイルに合った稼働日数や時間で働くことができる仕事を案内していただけるので、プライベートと仕事のバランスを保ちやすくなりました。
石澤様、小林さん 取材のご協力ありがとうございました。
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