テレワークに効く!? ZAITブログ Vol.7
リモートネイティブ世代は何を思う?
フルリモートからコロナ収束後に向けて
皆さま、リモートネイティブ世代についてご存知でしょうか?2020年以降入社の、ほぼ出社せずリモートで働く世代のことです。
そうした新卒社員営業職の5人に1人は、名刺交換の経験がなく、6割以上オンラインでの商談を行っているそうです。
今回は、リモートネイティブ世代に注目し、当事者たちが何を感じているのか、コロナ収束後に向けて、今後どのような対応をしていくのが良いか取り上げます。
目次
リモートネイティブ世代の意見
リモートネイティブ世代は、フルリモートで働くことに対してどのように感じているのでしょうか?生の意見を集めました。
リモートでの悩み
直接コミュニケーションを取る機会が少ないので、自分一人でどう進めて良いか分からず、悩みや心配事を抱え込んでしまいがちのようです。
<コミュニケーションについて>
「名刺交換や挨拶など実践の場がないので、ビジネスマナーが身についているか不安です。」
「上司からのチャットを深読みして凹んでしまうことがあります。」
「チャットで、先輩や目上の人にリアクションだけで返答しづらいのが悩みです。礼儀が無いと思われないか不安になります」
<社内の人間関係について>
「相談できる人がいないせいで悩みをため込みすぎて、会社を辞めようと思ったことがあります。」
「一部の人としかやり取りがないので、存在を会社に知られていないのではないかという心配があります。」
「自分一人で仕事をしているような感覚になって、会社に入った実感がありません。」
<リモート環境について>
「光熱費が上がって家計を圧迫しています。」
「家が大通り沿いで、打ち合わせ時に救急車のサイレンやバイクのエンジン音が入ってしまい申し訳なく感じます。」
リモートで得したこと
プライベートを重視できることを特に利点として感じているようです。
「朝沢山寝られるので、余裕をもって行動ができます。」
「ほぼ出社しないので、満員電車のつらさを味わうことがないです。」
「空き時間で買い物や銀行に行けるので助かっています。」
「ペットのお世話ができるのでありがたいです。」
「チャットでのやり取りが多いので、文章力がつきました。」
リモートネイティブ世代あるある
出社したことがないゆえの悩みや経験があるようです。
「オンライン商談での画面映りのために、スキンケアを意識するようになりました。」
「ほとんど自宅から動かないので、急激に太ってしまいました。」
「花金を味わったことがないです。」
「せっかく買ったスーツ、パンプスがほこりまみれで眠っています。」
「オンラインで話していた先輩が、実際に会うと思っていたより背が高くてびっくりしました。」
リモートネイティブ世代の課題
入社式や新人研修等も全てオンラインで行ってきたリモートネイティブ世代では、どのような点が問題視されているのでしょうか?
社内での人間関係を築くことが難しい
リモートネイティブ世代では、出社の機会も少なく、社内での人間関係をうまく築けないケースが多いそうです。
同期や先輩等の身近な相談相手を作りにくいため、仕事への意欲や帰属意識が失われやすい状態になっています。
教育が難しい
リモートでの教育制度が確立されていないため、教育が難しいです。例えば、従来通りビジネスマナーの研修を行ったものの、出社前提のやり取りが中心のため、実際に必要なリモート商談での対応方法が分からない等があります。
また、リモートワークの問題点でもありますが、直接顔を合わせて教育することができないため、悩みを抱えているのか、分からない事があるか等、判断しづらいという点があります。
会社としての対応例
リモートネイティブ世代の課題への対応として、下記のような例が挙げられます。
メンター制度
些細なことでも質問できる環境を整えるため、別部署の年齢が近い先輩をメンターとして設置します。
上司や直属の先輩等の「タテ」の関係以外にも、直接業務に関係しない質問等も気軽にできる「ナナメ」の繋がりを持つことで、安心感や帰属意識を持つことができます。
チャットやオンライン商談の知見共有
リモートワークはまだ浸透してから日が浅いこともあり、それぞれが試行錯誤して行っている状態が多いです。チャットツールの活用方法や、オンライン商談の知見等を社内で積極的に共有することで、やり方が分からない、不安、といった状況を緩和することができます。
共有の場を設けることで、コミュニケーションの機会になることもあるかもしれません。
コロナ後の出社に向けて
リモートワークにはメリットやデメリットがあり、ここ1、2年で様々な問題点が取り上げられました。コロナ収束後に向けて、一部の企業では完全出社に戻す等の動きも起こっています。ほぼ出社をしてこなかったリモートネイティブ世代も、近いうちに出社する日がくるかもしれません。
ここからは個人的な意見になりますが、プロフェッショナルになっていない、年次の浅い社員は、職場の方がスキルを身に付けやすく、安定するのではないでしょうか。
では、経験がある社員は全てリモートにして構わないかというと、フルリモートには向き不向きがあり、問題なくできる人もいれば、できない人もいます。一人の環境で働くと生産性が上がる場合もあります。
人や仕事の状況、年次等に応じて、テレワークと出社を使い分けるハイブリッド型が、現在の日本企業の働き方にはあっているのではないかと感じています。
働き方が多様化し、様々な方法を取れるようになりましたが、一度にこれ!という働き方を適用するのではなく、自社に一番合った働き方を選択できるようになれば良いですね。
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